人にも鶏にも優しい卵を目指して
有限会社ふるさと地鶏の会 彦坂祐氏さん(平飼い有精卵)
大崎市岩出山で育った、平飼い有精卵
健康第一。それは、人間においても、他の生き物においても同じ。
鶏の健康を第一に考え、のびのび元気に育つようにと平飼いされた鶏たちが、今日も元気に鳴いています。
宮城県大崎市岩出山にある「ふるさと地鶏の会」。ここでは、鶏の健康を考え、健やかに育つ環境づくりを行いながら、養鶏が行われています。
自然養鶏で育てた有精卵を持ってニッコリと笑うのは、農場長の彦坂祐氏さん。
生産のコツを聞いてみると、意外な返事が。それは、「無理に卵を産ませない」ということでした。
シンプルに、鶏の健康を第一に考える
農場には、広い鶏舎が建ち並んでおり、鶏たちが元気いっぱい走り回っています。ここで育てられている鶏は、岡崎アロウカナ、あずさ、そして烏骨鶏の3種類。雄雌一緒に平飼いされており、自然交配させることで有精卵が産まれます。特徴的なのは、鶏の生活環境。地下30mから水を汲み上げ、常に鶏たちが新鮮な水を飲めるように工夫を施しています。また、餌にもこだわりを持っており、もみがらや木くずなど、発酵飼料を含む20種類の原料を混ぜた自家配合飼料を与えています。
鶏の健康を第一に考えた環境をつくることが、彦坂さんのこだわり。産卵周期は鶏の体調や季節、気候などに左右されるため、生産が安定しません。だからといって無理に卵を産ませるのではなく、鶏の目線に立ち、常に鶏のペースに合わせて生活環境を整えることが何より大切。より自然に近づけた環境づくりを心掛けることによって、美味しい卵が産まれるのです。
元気がみなぎる、新鮮な卵
ふるさと地鶏の会では、赤玉、青玉、烏骨鶏の卵を扱っています。驚くべき特徴は卵の黄身の弾力。つまようじを指しても割れません。
オススメの食べ方は、たまごかけご飯。しょうゆをかけなくても卵の味がしっかりとしています。卵のコクの深さを実感できる食べ方です。
他にも、昔ながらの黒炒り製法でじっくりと抽出した「にんにく卵黄油」や、烏骨鶏の卵を原料にした「レシチーナ化粧品」も取り扱っています。卵の栄養をふんだんに取り入れた人気商品で県外からの問い合わせも多いそうです。
無理をせず、楽しく
地元の農業生産者で結成された地域活性化グループ「ほっかぶりJAPAN」の代表を務める彦坂さん。「ほっかぶり市」というイベントを定期的に開催しており、3年近くも継続しているのだとか。イベントを長続きさせる秘訣を聞いたところ、「無理をせず、楽しく」やることが大切だとおっしゃっていました。
「たとえ少人数でも、売上が小さくても、主催者である私達自身が楽しくないと続けることは難しい。養鶏もイベントの開催も、そういった意味では一緒だと思っています。何事も無理をせず楽しく行うことが、私のライフスタイルです。」
そうすがすがしく答えていた彦坂さん。人も鶏も自然体で共に生きていく姿が、そこにはありました。
(有) ふるさと地鶏の会
〒989-6412
宮城県大崎市岩出山下野目字安沢100-2
TEL:0120-72-0896
FAX:0120-72-1983
e-mail:info@i-tamago.jp
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