新鮮な旬の味覚を守り続けて百年超
創作割烹 水月 安倍正浩さん(ひょうたん弁当)
歴史ある街、岩出山に根付く
かつて大崎市岩出山地区には、伊達政宗が仙台城を築城するまでに約12年間居城していた岩出山城がありました。今では廃城となり城跡になりましたが、当時岩出山城に設置された仙台藩の藩校の一つである有備館は、日本最古の学問所建築として、300年以上経った今でもなお現存しています。
この岩出山城跡にほど近いところに、100年超の歴史をもつ「創作割烹 水月」様がお店を構えておられます。
お客様あっての仕事なので常に謙虚に、創意工夫を
水月様は家業として代々受け継がれており、今では六代目(現代表は安倍正浩さんのお父様)になっております。「当店開業100年以上このおおさき(岩出山)で仕事ができるのは周りの皆さんのおかげ」と語る安倍さんは、長年お付き合いのあるお客様が予約された際には、季節に沿ったものを提供するのはもちろんのこと、必ず前回お召し上がりになったものを確認して、内容を変更してご提供しているそうです
店内は完全バリアフリーとなっており、車椅子も完備していることから、様々なお客様のニーズを満たすための工夫が見て取れます。また料理も固定メニューを設けずに、お客様と対話することに重点をおいて、予算から料理の内容を決めていくことは、大変興味深い話でした。
新鮮な旬の味覚を求め続け、厳選された素材を職人の技と感性で味わい深い逸品に仕上げることに匠の拘りがあります。ご縁のあるお客様には、常に水月オリジナルの創作美を心ゆくまでお楽しみいただけるよう、ご用意をしておられます 。
ひょうたん弁当に込めた思い
中でも地元の人をはじめ多くの人に親しまれているメニューが、ひょうたん弁当です。
その名のとおり、入れ物がひょうたんの形をしているところから名付けられました。
ところでなぜ「ひょうたん」なのでしょうか。それは、縁起が良い(注)とされているひょうたんに入っているものを完食していただくことで幸せになって欲しい、という願いを込めているからです。
(注)ひょうたんが末広がりの形をしていること、また3つ揃えば三拍(瓢)子揃う、6つ揃えば無病(六瓢)息災を連想させることから、縁起が良いとされています
ひょうたん弁当は日頃だけでなく、おもてなしのシーンにも活用いただけるよう、地場の物を中心に作ることが多いそうです。上から煮物等・揚げ物・ご飯と、季節を存分に味わいながらお昼を楽しめる一品となっております。
会合や宴会でのご利用はもちろんですが、お昼どきに大崎市を通る際は、ご予約をして一度立ち寄られてはいかがでしょうか。
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