“きいちご”と“ドレッシング”初めて出会ったふたり
氏家直子さん(きいちごドレッシング)
「きいちご」と「ドレッシング」の意外なマリアージュ
辺り一面田んぼや畑。遠くから聞こえる動物の鳴き声。
今回やってきたのは、宮城県大崎市岩出山。
この地域で「きいちごドレッシング」を作る農家さんがいます。ほっかぶりをした素敵な女性、この方こそ、「きいちごドレッシング」を作っている、氏家直子さんです。
「きいちご」と「ドレッシング」、一見不思議な組み合わせのようにも思えます。きいちごといえば、ジャムやアイスといったスイーツなどに使用されていることが多いのですがドレッシングと組み合わせた例は全国をみてもあまり例がありません。何故ドレッシングなのか、どのような商品なのか、そして、何故ほっかぶりをしていらっしゃるのか――。
早速氏家さんにお話を伺ってみました。
ドレッシングに使われている「きいちご」とは、ブラックベリーとラズベリーのこと。どちらも氏家さんが栽培しているもので、夏になると畑いっぱいにきいちごが実るそうです。
そもそも、何故きいちごとドレッシングを組み合わせようと思ったのでしょうか。
人とのつながりが新しいアイディアに発展
それまで、生食としてきいちごを出荷したいというこだわりを持たれていた氏家さん。しかし、新鮮な状態でお客様の元へ届けられないという悩みを抱えており、加工品としてきいちごを使用できないかと考え始めました。
そんな時に、地元で開催されていた加工特産品開発セミナーに参加してみないかと知り合いから声を掛けられ、参加することになったのです。セミナーを受講するうちに、自分が栽培している「きいちご」と「ドレッシング」を組み合わせられないかというアイデアが浮かび上がり、その結果「きいちごドレッシング」を商品化することが決定。地元の道の駅やパン屋さんにドレッシングを置いてもらうことになり、口コミにより「きいちごドレッシング」の存在がどんどん広まっていったそうです。セミナーに参加するという行動を起こしたことによって、人とのつながりが生まれ、自分が栽培したきいちごを活用する新しい道を見つけることが出来たのです。
是非、女性に試していただきたいドレッシング
そんな氏家さんの努力の結晶でもある「きいちごドレッシング」。パッケージや色合いが可愛らしく、女性に人気が出そうな優しいタッチのデザインです。ブラックベリーやラズベリーを使用していることから、甘い味をご想像されるかもしれませんが、酸味も程よく甘さは控えめでさわやかなお味です。ブラックペッパーがピリリとしたアクセントになっています。サラダに合うのはもちろん、お豆腐やお肉、白身魚のカルパッチョにも合うのだそうです。氏家さんのオススメはポテトサラダ。色が鮮やかに出るので、女子会などにもおすすめです。
地域住民が自発的に行動を起こすことが大切!
地元の農業生産者で結成された地域活性化グループ「ほっかぶりJAPAN」のメンバーの一員でもある氏家さん。「ほっかぶり市」を定期的に宮城県大崎市岩出山で開催しています。ちなみに、ほっかぶり姿がドレスコードのこのイベントは全国を見てもこの「ほっかぶり市」だけだとか。
「ドレッシングもほっかぶり市も、人とのご縁によって実現できた事です。やりたいことがあれば行動に起こす。そうすればきっと何かに巡り合えると実感しています。」
地域住民が自発的に行動を起こすことが、今後のモノづくりや地域づくりの鍵になると言う氏家さん。「きいちご」と「ドレッシング」。それは、一歩の行動と人とのご縁から生まれた、全く新しい出会いだったのです。
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